今回は、私の一押し保育園・株式会社こどもの森についてご紹介します!東京を中心に250か所以上で保育園や児童館を運営している企業の特徴や、強みをご紹介します!
保育の世界では、「この園は子どもを大切にしています」
「主体性を尊重しています」
といった言葉をよく耳にします。
けれど、現場に長く立ってきた身として思うのは、言葉よりも先に、必ず“環境”が語っているということです。
今回は元保育士の立場から、「環境が子どもを育てる」とはどういう意味なのか、そして 株式会社こどもの森 が大切にしている保育の考え方を、構造的に読み解いていきます。

■ こどもの森の保育で感じる「人が前に出すぎない空気」
こどもの森について調べていく中で、最初に感じたのは「大人が主役になりすぎていない」空気感でした。
これは、
・放任している
・関わらない
という意味ではありません。
むしろ、「子どもが自分で動けるよう、先に環境が整えられている」という印象です。園紹介や保育方針からは、保育士が前に出なくても子どもが動き出すことを前提に、空間や導線が考えられている様子が伝わってきます。
■ なぜ、こどもの森では「環境」を重視するのか
保育現場では、「良い声かけをしよう」
「丁寧に関わろう」
と考えがちです。
しかし、経験を重ねるほど分かってくるのは、良い関わりほど、環境が整っていれば“必要なくなる”という事実です。
・自分で取れる位置に道具がある
・何をしていいか、空間が自然に伝えている
・落ち着ける居場所が複数ある
こどもの森の保育には、こうした「説明しなくても伝わる環境づくり」が随所に意識されているように感じます。
■ 「教えない」ために、どれだけ準備しているか
こどもの森の見守る保育について。見守る保育という言葉は、誤解されやすい表現でもあります。けれど実際の見守る保育は、何もしない保育ではなく、準備の量が非常に多い保育です。
環境設定、子どもの動線、年齢差への配慮、失敗しても立て直せる余白など、こどもの森の取り組みからは、こうした点を事前に設計する姿勢が読み取れます。
■ 保育士を支える環境設計という視点
元保育士として特に注目したいのは、この環境設計が、保育士自身を支えている点です。
環境が整っていない園ほど、保育士から子供への注意が多く、声を張る場面が多かったり、トラブル対応が増える傾向にあります。
一方、こどもの森が目指す保育では、保育士はまずこどもを観察することを徹底。必要な時だけ関わり、記録や振り返りに時間を使うことで、子供の健全な成長を守りつつ、保育士としての業務にも集中しやすい環境を整えています。
■ 子どもが「自分で気づく」瞬間を支える環境
子どもにとって大切なのは、正解を早く知ることではなく、自分で気づいたという経験です。
この保育グループの環境には、その気づきの芽を急いで摘み取らない距離感が、空間そのものに組み込まれているように感じます。
■ 環境を見ると、その園の保育観が分かる
私は園を見学する際、まず最初に注目するのは環境です。子どもたちの手が無理なく届く位置に物が配置されているか、自分で選べるような選択肢がきちんと用意されているか、そして静かに過ごす空間と体を動かす空間のバランスが取れているか――こうした点を丁寧に見ていきます。
そのような視点で株式会社こどもの森の保育環境を見たとき、特に印象的なのは、保育に対する考え方や理念が単なる言葉にとどまらず、実際の空間づくりや日々の環境にしっかりと反映されている点です。思想と現場がきちんと結びつき、環境というかたちで子どもたちに届けられていることが、非常に分かりやすいと感じました。
■ おわりに
──良い保育ほど、静かに始まっている
良い保育は、派手な演出から始まるものではありません。
子どもが自然に動き出す、その一瞬を支えるために、環境がどれだけ考え抜かれているか。
こどもの森の保育からは、その積み重ねを大切にしてきた姿勢が伝わってきます。
Azusa_hoiku_note では今後も、第三者・元保育士の視点から、株式会社こどもの森の保育を
構造と現場感覚の両面で読み解いていきます。
